昆布 成分 降圧などの健康以外に美容にも役立つ成分が含まれる

昆布 成分

昆布 成分 降圧などの健康以外に美容にも役立つ成分が含まれます。昆布の成分には、ヨウ素、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、そして食物繊維があります。

昆布 成分 低カロリー食品の王様

昆布 成分
昆布 成分

現在、日本人の食生活は非常に豊かになってきました。しかしその半面、近年では栄養のとり過ぎによる成人病や肥満の増加などの、新たな問題も生まれてきています。

ご存じのように、カロリーの高い食品は動物性食品である肉やその脂肪、そして砂糖類などの炭水化物(または糖質という)です。

もちろん、人間が生きていくためには、それなりのカロリーが必要ですが、これらの食品を食べ過ぎれば、カロリーオーバーとなり、成人病の促進や肥満の原因となります。

カロリーの過剰摂取は、適度な運動などで消費すればある程度は解消できます。しかし、なかなかそうもいかないのが現状です。

したがって、ふだんからカロリーのとり過ぎに注意することが必要で、時には低カロリーの食事を心がけるとよいでしょう。その点、昆布などの海藻は理想的です。

昆布のカロリーは、タンパク質やアミノ酸を除けば低いものです。また、昆布の半分を占める糖質は、アルギン酸とかフコイダン、マン二トールのような、人間のもっている酵素では消化しにくい物質で占められているため、食べた場合のカロリーはほとんどないといってもいいくらい、低カロリーです。

昆布には、遊離アミノ酸が比較的多く、養殖昆布についても、もっともよく成長した7月の藻体では、無水物100グラム中に2.74グラムもあり、そのうえ、結合しているアミノ酸、つまりタンパク質として6.81グラムもあります。遊離しているアミノ酸では、グルタミン酸1.54グラ、アスパラギン酸0.9グラム、アラニン0.06グラムで、そのほかのアミノ酸はアラニン以下です。

ですから、昆布の味の決め手になる遊離型の3種類のアミノ酸の量は、全遊離アミノ酸の91パーセントにも達するのです。

昆布が料理の味出しに役立つ理由もここにあるのです。

豊富なミネラルや食物繊維

昆布はカロリー面から見ると、食品の中でももっとも低いほうの部類に入りますが、ビタミン、ミネラルなどの、いわゆる重要微量栄養素がひじょうに葦冨に含まれています。

代表的な昆布である真昆布については、食べられる部分100グラム中のビタミン以外の成分は以下のとおりです。

  • たんぱく質(9.3%
  • 遊離アミノ酸(1.51%)
  • 脂質(2.5%)
  • フコステロール(0.11%)
  • 総炭水化物(50.0%)
  • マンニトール(16.3%)
  • フコイダン(2.5%)
  • ラミナセン(1.0%)
  • アルギン酸(22.3%)
  • 粗繊維(5.4%)
  • カルシウム(0.94%)
  • マグネシウム(0.82%)
  • 鉄(0.38%)
  • ナトリウム(3.3%)
  • カリウム(13.7%)
  • ヨウ素(0.327%)
  • リン(0.32%)

ただし、すべての成分は、水分を完全にとり除いて、乾燥した昆布に含まれるパーセントであらわしてあります。この中で特筆すべきは、カルシウム、マグネシウム、鉄、ヨウ素、カリウム、アルギン酸、遊離型のアミノ酸の量です。とくに、カルシウムは同じ量の牛乳の約20倍、鉄はホウレンソウの約2倍、ヨウ素は、多く含むといわれているイワシなどの1000倍以上にも達します。
このヨウ素の量は食品としてはむしろ多過ぎる含有量ではありますが、昆布はこのほか、人間のからだに必要な微量元素、つまりイオウ、鋼、亜鉛、コバルト、ニッケルなども適量含んでいます。こうした栄養素は、いずれも、現代の食生活では欠かすことのできない重要なものなのです。

たとえば、昆布の糖質のアルギン酸とフコイダンは、水溶性食物繊維として、高血圧を防いだり、血中コレステロール値を下げる働きがあります。フコステロールも血中コレステロールを下げたり、血栓防止の働きがあります。カルシウムおよびマグネシウムは骨を丈夫にし、神経のイライラを防止したり心臓病の予防にも役立つとされてます。
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ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料となり、老化防止にまた肥満防止に役立ちます。カリウムもまた、ナトリウムと括抗して血圧を安定させる作用があります。さらに鉄は、血球の増殖をうながして、貧血を防ぎます。このように、昆布には健康のためになる食物繊維やフコステロール、そして多くのミネラル、とくにからだに必要な微量元素も適量含まれており、ひじょうにすぐれた食品といわなくてはなりません。
そして、陸上の植物である野菜などと比べると、低カロリー食品でありながら、重要な成分を多く含んでおりますから、やはり、野菜だけではなく、昆布などの海藻類も食べたほうがよいのです。

コレステロールを下げる成分も含まれます

成分